母の介護奮闘中

何度もご飯を食べる母 ~後編

現 在 の 状 況

生活環境 自宅、1人暮らし
症状 認知症、糖尿病
病院 月1回 脳神経クリニック、整形外科
飲み薬 朝、昼、夜、寝る前
介護レベル 要介護2
ヘルパーさん 1日に3回
デイサービス 週2回
何度もご飯を食べる母 前編~1人暮らしの認知症の母の介護に対する問題点を、一つ一つクリアしていく様子を記事にしています。...
何度もご飯を食べる母 ~中編~認知症の母から次から次へと難題が発生するも何とかしてクリアしていこうと奮闘する息子...

タイムロッキングコンテナの運命

ヘルパーさんが帰り、いよいよ私の作戦が上手くいくのか、ちょっとワクワクとドキドキです。

21時まではまだ時間があるので、もう一つの課題「寝室に行って布団で寝かせる作戦」を実行するために、定型アクションに色々追加していきます。

まず、23時に消灯と決めて、その時間にいきなり照明やテレビが消えるのはどうかと思うので、一応予告として22時30分に予告メッセージを流します。

アレクサ
アレクサ
○○さん、11時なると照明とテレビが消えます、そろそろ寝る準備をしましょう。

更に、22時50分にもメッセージを流します。

アレクサ
アレクサ
○○さん、まだ起きてますか?もうすぐ11時になるので、お布団に行って寝ましょう。

これで寝ないと予想して、照明が消えて暗くなっている状況で、23時05分にメッセージを流します。

アレクサ
アレクサ
○○さん、11時を過ぎました、早くお布団に行って寝ましょう。

これで寝室に行ってくれればいいんですが、そう甘くはないでしょうね。

大体こんな感じでいいかなと、ふとカメラを見ると、既に夕飯を食べ終わっていて、何か様子が変です、ある物をじっと見つめています。

そう、タイムロッキングコンテナです。

この中のクスリを飲もうとしてるのか?でもこのクスリを飲むのはまだまだ早い。

実は夕方のクスリは、ヘルパーさんの都合もあるのでしょうか、食事の途中で飲ませているので、食事終わりの時点で恐らく飲んだ事を忘れているのでしょう。

なので、箱の中のクスリを飲まなくては、と思っているかもしれません。

母はタイムロッキングコンテナを手に取り、何とか中のクスリを取ろうと試みます。

蓋を取ろうとするが取れない、蓋を回しても取れない、たたいてもダメ、テーブルの角にぶつけてもダメ、次第に扱いが乱暴になってきました。

しいたけ大使
しいたけ大使
もー、やめてくれー!!壊れてしまう!!

5千円もしたタイムロッキングコンテナが、初日で壊されてしまうのではないかともうヒヤヒヤです。

段々イライラしてきた母は、

母
あー、このこんちくしょう!!

と叫んで、最後には畳の上に勢いよく叩きつけるという暴挙に出ましたが、開かないのであきらめたようです。

これが約5分ぐらい続きましたが、今まで生きてきた中で、4番目に長い5分間でした。

しいたけ大使
しいたけ大使
やっと終わった。もう壊れてるんではないか??大丈夫かな??

かなり機嫌が悪くイライラしている様子ですが、とりあえずテレビを見始めました。

いよいよ本番です!

ちょっとした事件がありましたが、ヘルパーさんが21時にセットした、タイムロッキングコンテナの蓋が開く時間が迫ってきました。果たして時間通りに開くんでしょうか?

しかしちょっと予定外なのが、タイムロッキングコンテナがテーブルの上ではなく、その下の畳の上にあるという事です。

母の目線から少し見えづらそうな位置にある感じですが、蓋が開くと音が鳴るので、多分気付くと思います。

一応念のため、スマホで操作して、テレビのボリュームを少し下げておきます。

これで準備万端、21時を待ちます。

21時まで、10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1、「ウィーン」・・・・・・・・、

とは鳴らない、タイムロッキングコンテナは全くウンともスンとも言いません。

まあまあ、そんなにピッタリ開くはずない、多少はズレるでしょう。

でも、多少でなかったらどうしよう、21時01分にはアレクサからメッセージが流れてしまう。万が一の事を考えて、ここは一旦解除しておこう。

少し焦った私は、直ぐにアレクサアプリを開いて、解除を行った。

ギリギリ間に合った、先にメッセージが流れていたら、必死で開けようとして、タイムロッキングコンテナがまたひどい目にあったかもしれない。

正直な所、いつ開くか分からない状態、タイマーセット時間を間違えた可能性もあるし、もしかしたら母の攻撃により、既に壊れているのかもしれない。

しかし、開いたらすぐに、アレクサにメッセージを流さなければならないので、その準備を速やかにしておいた。

もうカメラを見ながら、音が鳴るのを静かに待つしかない。

既に21時03分を過ぎている、やけに時間が長く感じる、まだなのか、まだなのか・・・。

 

それは突然だった・・・

 

少し油断していたその時ついに、「ウィーーーン」

鳴った、鳴った、開いた、開いた、ついに開いた。

母の視線がタイムロッキングコンテナに照準を合わせた、そして手に取る。

これで蓋を外して薬を取ればいいんだが、まだ手に取って何もしない、まるで初めて見る物かと思うほどマジマジと見ている。

ここだ!!と思い、アレクサアプリからメッセージを流す。

アレクサ
アレクサ
○○さん、目の前にある箱にクスリが入ってるので、蓋を開けてクスリを取り、飲んで下さい。

完全に今の状況にピッタリのメッセージが流れました。

母はメッセージが流れるアレクサに目をやりながら、耳を澄ませてしっかり聞いていました。

メッセージの指示通り、蓋を開けようとするが、少し開けづらそうです。

ですが、何とか開けて、クスリを取り出し、飲みました。

早っ!あれ?終わり?

タイムロッキングコンテナが開いて、メッセージが流れ、クスリを飲むまでが結構順調しすぎて、なんか拍子抜けでした。

思った通り、この流れでイケると確信しました。

夜更かし阻止作戦

いつもの冷蔵庫にクスリを取りに行く流れではないため、台所に行く事もなく、食べ物を探しに行く事も、今の所ありません。

もうこのまま大丈夫かなと思っていたら、スッと立ち上がって、茶の間から出ていきました。

台所のカメラに切り替えたが、現れないのでトイレに行ったようです。

トイレから茶の間へのルートの間には、台所があるのでもしかしたら寄ってしまうかもと危惧していましたが、やはり、トイレ終わりに当たり前のように入ってきました。

入るなり冷蔵庫を開けます、何を食べるか物色しているようです。

とりあえず何も取らずに今度は炊飯器を開けますが、ヘルパーさんの考えで何も入っていないはずです。

次に冷凍庫に向かいますが、ここには大量の冷凍食品が入っているんです。

冷凍食品は、1人暮らしの高齢者には必要不可欠で、ヘルパーさんの手間を軽減してくれるありがたい食材です。

ワンプレートのおかずやお弁当、うどん、焼きそば、パスタなど種類も豊富で本当に助かっていますが、現在は母の夜食になってしまっています。

しかし今日は、冷蔵庫にあるパック入りの総菜を1つ取り、茶の間へ向かいました。

1パックなので、まあこれぐらいはいいのかな。

 

さて、あと30分で23時になります。まず22時30分にアレクサからメッセージが流れます。

アレクサ
アレクサ
○○さん、11時なると照明とテレビが消えます、そろそろ寝る準備をしましょう。

突然のメッセージに少し動揺した様子でしっかり聞いています。

特に反応もなく、無関心といった感じです。

次に、22時45分のメッセージです。

アレクサ
アレクサ
○○さん、まだ起きてますか?もうすぐ11時になるので、お布団に行って寝ましょう。
母
はーい!

え?

なんとアレクサに対して返事をしました。

返事をしたからと言って、特に何をする訳でもなく、全く寝室に行く気はないようです。

それどころか、その5分後、22時50分にスッと立ち上がって、台所に行き、惣菜1パック持って、茶の間に戻ってきました。その時22時55分です。

もう23時になろうとしているのに、おいしそうに総菜を食べています。

食べている途中で突然、照明とテレビが消えました、23時になったんです。

何事かとかなり驚いた様子で、食べていた総菜をテーブルに置きました。

ここで最大の誤算!!

出川哲郎に「お前は、バカか!」と言われても仕方ない、ある発見をしてしまいました。

ナント、テーブルの上には照明のリモコンがあったんです。

完全に忘れていました、ヘルパーさんに隠すように伝える事を・・・。

せっかく消した照明が母の手によって簡単に点いてしまい、再び総菜を食べ始めました。

しかし私にはスマホで遠隔操作可能なアプリがある事忘れてはいけない、簡単にワンタップで照明を消す事が可能なのだ。

早速消してみる、見事に消えました。

「ハッハッハッハッハッ、どうだ!私の力を見たかーーーー!!」となんとなく昭和アニメの悪役のような感じで、少しヤケになりながらやってみましたが、当然のことながら直ぐに点けられてしまいます。

その後、2度3度繰り返しましたが、諦めました。

23時05分になり、アレクサのメッセージが流れました。これが最後の望みです。

アレクサ
アレクサ
○○さん、11時を過ぎました、早くお布団に行って寝ましょう。

聞いてはいましたが、ほぼほぼ無反応で、惣菜を食べ終わり、テレビを点け夜更かしを堪能し始めました。

テレビのリモコンはさすがに無いと困るだろうと思い、隠すのはやめました。というのも対策が出来ていたので、問題なかったんです。

それは、再度テレビを点けてとしても、こちらのアプリで「入力切替」にしてから、消してしまえば、再度つけても画面は暗いままなので、「地デジ」ボタンを押さない限り、何も見る事は出来ないからです。

母の今の状態であれば、そこにたどり着く事はまずないでしょう。

結局、何もする事がなくなった母は、照明を点けたままソファーで寝てしまいました。

残念ながら、作戦失敗です。

反省点

無事にクスリを飲ませることに成功しましたが、タイマー設定に課題が残りました。

誤差1分程度が理想ですが、何時間何分後というような設定なため、少し難易度が高いようです。

これに関しては、後で分かったんですが、アレクサを使えばいいだけでした。

「21時まであと何分?」とアレクサに聞けば教えてくれます。

照明のリモコンを隠し忘れるという、ちょっと考えられないミスをしてしまいましたが、これは隠せばいい話なので、なんてことないでしょう。

それにしても食欲がすごいですね。単純に今ある冷蔵庫と冷凍庫の食材を無くせばいいだけなのですが、ちょっとぐらいはあった方がいいと思うので、惣菜1パックぐらいは入れて、茶の間にもおせんべいとかお菓子類を少しおいておくのもいいかもしれません。

次回は、この反省点を踏まえた、「何度もご飯を食べる母ー完結編」をお楽しみに。

 

一緒に住んでいれば、なんて事の無い問題ですが、離れて暮らしている状況下で次々と問題が発生する中、問題解決のため何とかしようと試行錯誤し、「親と子」お互いが何事もなく暮らしていけるよう、家族はもちろんですが、ケアマネさん、ヘルパーさんなどの協力のもと、環境を整えていく事に力を注ぐ毎日です。

このブログでは同じような体験されている方へ、私の記事を読んで参考にして頂けたら嬉しく思います。

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