現 在 の 状 況
生活環境 | 自宅、1人暮らし |
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症状 | 認知症、糖尿病 |
病院 | 月1回 脳神経クリニック、整形外科 |
飲み薬 | 朝、昼、夜、寝る前 |
介護レベル | 要介護2 |
ヘルパーさん | 1日に3回 |
デイサービス | 週2回 |
https://shiitaketaishiblog.com/mothers-dementia/mother-who-eats-rice-many-times-part-1/4247/
https://shiitaketaishiblog.com/mothers-dementia/mother-who-eats-rice-many-times-second-part/4230/
タイムロッキングコンテナの運命
ヘルパーさんが帰り、いよいよ私の作戦が上手くいくのか、ちょっとワクワクとドキドキです。
21時まではまだ時間があるので、もう一つの課題「寝室に行って布団で寝かせる作戦」を実行するために、定型アクションに色々追加していきます。
まず、23時に消灯と決めて、その時間にいきなり照明やテレビが消えるのはどうかと思うので、一応予告として22時30分に予告メッセージを流します。
更に、22時50分にもメッセージを流します。
これで寝ないと予想して、照明が消えて暗くなっている状況で、23時05分にメッセージを流します。
これで寝室に行ってくれればいいんですが、そう甘くはないでしょうね。
大体こんな感じでいいかなと、ふとカメラを見ると、既に夕飯を食べ終わっていて、何か様子が変です、ある物をじっと見つめています。
そう、タイムロッキングコンテナです。
この中のクスリを飲もうとしてるのか?でもこのクスリを飲むのはまだまだ早い。
実は夕方のクスリは、ヘルパーさんの都合もあるのでしょうか、食事の途中で飲ませているので、食事終わりの時点で恐らく飲んだ事を忘れているのでしょう。
なので、箱の中のクスリを飲まなくては、と思っているかもしれません。
母はタイムロッキングコンテナを手に取り、何とか中のクスリを取ろうと試みます。
蓋を取ろうとするが取れない、蓋を回しても取れない、たたいてもダメ、テーブルの角にぶつけてもダメ、次第に扱いが乱暴になってきました。
5千円もしたタイムロッキングコンテナが、初日で壊されてしまうのではないかともうヒヤヒヤです。
段々イライラしてきた母は、
と叫んで、最後には畳の上に勢いよく叩きつけるという暴挙に出ましたが、開かないのであきらめたようです。
これが約5分ぐらい続きましたが、今まで生きてきた中で、4番目に長い5分間でした。
かなり機嫌が悪くイライラしている様子ですが、とりあえずテレビを見始めました。
いよいよ本番です!
ちょっとした事件がありましたが、ヘルパーさんが21時にセットした、タイムロッキングコンテナの蓋が開く時間が迫ってきました。果たして時間通りに開くんでしょうか?
しかしちょっと予定外なのが、タイムロッキングコンテナがテーブルの上ではなく、その下の畳の上にあるという事です。
母の目線から少し見えづらそうな位置にある感じですが、蓋が開くと音が鳴るので、多分気付くと思います。
一応念のため、スマホで操作して、テレビのボリュームを少し下げておきます。
これで準備万端、21時を待ちます。
21時まで、10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1、「ウィーン」・・・・・・・・、
とは鳴らない、タイムロッキングコンテナは全くウンともスンとも言いません。
まあまあ、そんなにピッタリ開くはずない、多少はズレるでしょう。
でも、多少でなかったらどうしよう、21時01分にはアレクサからメッセージが流れてしまう。万が一の事を考えて、ここは一旦解除しておこう。
少し焦った私は、直ぐにアレクサアプリを開いて、解除を行った。
ギリギリ間に合った、先にメッセージが流れていたら、必死で開けようとして、タイムロッキングコンテナがまたひどい目にあったかもしれない。
正直な所、いつ開くか分からない状態、タイマーセット時間を間違えた可能性もあるし、もしかしたら母の攻撃により、既に壊れているのかもしれない。
しかし、開いたらすぐに、アレクサにメッセージを流さなければならないので、その準備を速やかにしておいた。
もうカメラを見ながら、音が鳴るのを静かに待つしかない。
既に21時03分を過ぎている、やけに時間が長く感じる、まだなのか、まだなのか・・・。
それは突然だった・・・
少し油断していたその時ついに、「ウィーーーン」
鳴った、鳴った、開いた、開いた、ついに開いた。
母の視線がタイムロッキングコンテナに照準を合わせた、そして手に取る。
これで蓋を外して薬を取ればいいんだが、まだ手に取って何もしない、まるで初めて見る物かと思うほどマジマジと見ている。
ここだ!!と思い、アレクサアプリからメッセージを流す。
完全に今の状況にピッタリのメッセージが流れました。
母はメッセージが流れるアレクサに目をやりながら、耳を澄ませてしっかり聞いていました。
メッセージの指示通り、蓋を開けようとするが、少し開けづらそうです。
ですが、何とか開けて、クスリを取り出し、飲みました。
早っ!あれ?終わり?
タイムロッキングコンテナが開いて、メッセージが流れ、クスリを飲むまでが結構順調しすぎて、なんか拍子抜けでした。
思った通り、この流れでイケると確信しました。