母の介護奮闘中

アレクサとスイッチボットとタイムロッキングコンテナを使って、寝る前のクスリを飲ませる作戦!!

現 在 の 状 況

生活環境 自宅、1人暮らし
症状 認知症、糖尿病
病院 月1回 脳神経クリニック、整形外科
飲み薬 朝、昼、夜、寝る前
介護レベル 要介護2
ヘルパーさん 1日に3回
デイサービス 週2回

 

https://shiitaketaishiblog.com/%e6%af%8d%e3%81%ae%e8%aa%8d%e7%9f%a5%e7%97%87/mother-who-eats-rice-many-times-part-1/4247/

目次

アレクサで遠隔操作を可能にする

台所にカメラを設置し、21時頃ヘルパーさんからの電話以降の様子を見ていきます。
何日か見た感じでは、以下のような流れでした。

  1. 電話があるとヘルパーさんの誘導で台所に向かいます
  2. 冷蔵庫を開けて薬を取ります
  3. クスリをすぐ飲む、何か食べてから飲む(日によって違う)
  4. 食べる物を探し始める(炊飯器、冷蔵庫、冷凍庫)
  5. 何かを食べる、食べない(日によって違う)
  6. 23時頃、冷蔵パックの総菜を食べる事がある(1パック~2パック)
  7. 寝ずに遅くまで起きてテレビを見る
  8. 眠くなるとソファーで寝る

1日に4食どころか5食の日もあるとは予想外でした。

まずは台所への誘導が無ければ、冷蔵庫を開ける事もなく、何か食べる事もないだろうと考え、これを先決に何かいいアイデアが無いかネットを探索しましたが、なかなかいい情報がありません。

しかし、やっとヘルパーさんの電話なしで、クスリを飲ませる方法が見つかりました。

こちらは、蓋を開けてボックスの中にクスリを入れ、タイマーをセットすれば蓋にロックが掛かり、時間が来ると音とともに蓋のロックが外れ開くようになり、中に入っていたクスリが取り出せるという、画期的かつ単純な商品です。

受験生などが勉強に専念するためにスマホを入れて置くそうです。

これを目の前のテーブルに置いておけば、冷蔵庫に行かなくて済むし、ヘルパーさんの仕事が1つ減るので、一石二鳥のアイテム、これでクスリの問題は解決です。

次に夜更かし問題ですが、時間になれば照明が消えて、テレビが消えればいいのでは?と考え、暗くて何も出来ない状態にすれば、寝室に行って寝るしかないと考えるかも、そこで、我が家でも大活躍のアレクサとスイッチボットの組み合わせが一番はまると思います。

スイッチボットに照明、テレビ、エアコンのリモコンで記憶させれば、私のスマホからスイッチボットのアプリで遠隔操作可能になります。

更に、アレクサとの連携で声でも操作可能、アレクサアプリの定型アクションを使えば、タイマーで設定した時間に自動で消す事も点ける事も可能になりますし、同じくアレクサにしゃべらせる事も出来るので、これを最大限に活用して、寝る前のクスリと夜更かしの問題をクリアしていきたいと思います。

ヘルパーさんと打ち合わせ

この作戦は、ヘルパーさんの協力が無ければ成立しません、ちょうどいいタイミングでヘルパーさん、ケアマネさんが打ち合わせのために実家に集まるので、ちょっとどや顔で私の作戦を説明しようと思いました。

ところが、ヘルパーさんから思いがけない提案がありました。

ヘルパーさん
ヘルパーさん
病院に相談して寝る前のクスリをなくしませんか?

「えっ?えっ?あーそうか、クスリが無ければいいんだー。」と心の中で少し戸惑いながら、その考えは全く無かったので、これこそ正に目から鱗でした。

それにしてもなんて事を考えるんだヘルパーさん、ここに至るまでクスリを飲ませなければという使命感から、あれこれ色々調べに調べ、やっと解決策が見つかったと達成感すらある私の地道な努力が、クスリを無くすというあまりにも単純で的を得ている提案に、膝から崩れ落ちそうになるぐらいの衝撃が走りました。
顔は平静を装っていたが、「もうー、早く言ってくれよー!心の中でブラジルに届くんではないかぐらいの思いを叫んでしまった。

しかし、せっかく考えた作戦だし、時間もお金もなんだかんだ掛かっているので、実践したくなるのが、普通の性。タイムロッキングコンテナなんか5000円ぐらいしたので、絶対使わないともったいないし、ていうか絶対使ってやる!!

というわけで、その日の夜から作戦実行となりましたが、1つ心配事が。

タイムロッキングコンテナのタイマー合わせなんですが、今から何分後に開くようにしたいかという事なんです。

例えば、現在18時00分で21時00分に開けたいとするなら、タイマーは3時間でセットすれば良い訳ですが、現在が中途半端な時間の時にセットしたいとなれば、ちょっと頭を悩ませます。

例えば、現在17時38分だとして21時00分に開けたいとするなら、3時間12分でセットすれば良い訳ですが、これが意外と難しいんです。

ヘルパーさんはいつも同じ人が来てくれるわけではないので、計算が得意な人不得意な人いると思うんです。この作戦は出来るだけ21時に近い時間で開けて飲ませなくてはいけないので、タイマーセットに間違いがあっては元も子もありません。

こればかりは間違わないように祈るばかりです。

アレクサアプリで定型アクションの設定

タイムロッキングコンテナが開いたら、蓋を開けて、クスリを取る流れを作りたいのですが、せっかく時間になって蓋が開いても、気付かないパターンがあると思うので、アレクサアプリの定型アクションを使って、21時01分になったらアレクサにしゃべってもらえば、さすがに気付くと思います。

アレクサ
アレクサ
○○さん、目の前にある箱にクスリが入ってるので、蓋を開けてクスリを取り、飲んで下さい。

この声掛けがあれば成功率は上がるでしょう。1回だと不安なので、2回連続しゃべってもらいます。

タイムロッキングコンテナが21時に開いて、その1分後にアレクサが声掛けするという、いい流れが出来たと思います。

ヘルパーさん到着

いつも通りの流れで食事の用意して、談笑しながら食べさせてはいますが、少し特殊なお願いした事に対して、「もう余計な事を考えやがって」となんとなく心の中で思っている事が聞こえてくるような気がします。

「仕事を増やしてごめんなさい」と思いながら、カメラ越しに頭を下げました。

さて、タイムロッキングコンテナにクスリを入れて、21時に開くようにタイマーをセットし、母の目の前のテーブルに置くという流れですが、上手くいくんでしょうか?

いよいよ作戦実行に入ります。

若干緊張気味のヘルパーさん、台所にあるタイムロッキングコンテナにクスリを入れた所まではいいんですが、タイマーセットに時間が掛かっています。

スマホで時間を見て、上を見上げる、時間を見て上を見上げるを何度か繰り返して、いよいよ時間設定に入りました。

時間設定をし、蓋の上の大きいボタンを押してしまえば、やり直しは効きません。それは十分承知しているため、蓋を押す指に緊張というオーラが見えるようです。

いよいよ決心したようです、遂に遂に押しましたー。

「ウィーン」という音が鳴り、蓋にロックが掛かりました。これで時間にならないと開きません。

液晶画面には、時間が表示されていますが、カメラ越しでは分かりません。21時に開くようになっているはずですが、ヘルパーさんの顔に無事に終わったという笑顔はありません。

不安しかないという顔をしています。

それを見た私は、「ご苦労様です」と心に思いながら、2度目の頭を下げました。

不安は消えないようですが、ちょっとだけ安心した顔でタイムロッキングコンテナを持って茶の間に戻ってきました。

そのまま母の目の前に置きますが、母から当然ですが、言葉が発せられました。

母
これはなんだ?
ヘルパーさん
ヘルパーさん
これは9時なったら開くから、蓋を開けてクスリを取って飲んで下さい

ヘルパーさんの丁寧かつ分かりやすい説明でしたが、母はあまり理解していない顔で、

母
ご飯食べたら飲むのか?
ヘルパーさん
ヘルパーさん
いいえ、これは寝る前のクスリだから、9時なったら飲むんだよ
母
そうか、分かった

一応分かったような返事はしていましたが、1分も経たないうちにタイムロッキングコンテナを指挿して、

母
これはなんだ?

若干コントのようなノリでズッコケを見せるヘルパーさんでしたが、嫌な顔をせず親切丁寧に同じ事を説明して対応しています、さすがプロですねー、感心します。

更にプロは違います、他の話題に話を振って、タイムロッキングコンテナの存在をいったん消そうとします。

母の趣味の事を聞いたり、体の調子の事を聞いたり、ヘルパーさん自身の話をしたり、様々な話題を振りますが、母の視線はタイムロッキングコンテナから離れません。

結局、

母
これはなんだ?

またスタート地点に戻りました。

ヘルパーさん、本当にご苦労様です、私は3度目の頭を下げました。

一緒に住んでいれば、なんて事の無い問題ですが、離れて暮らしている状況下で次々と問題が発生する中、問題解決のため何とかしようと試行錯誤し、「親と子」お互いが何事もなく暮らしていけるよう、家族はもちろんですが、ケアマネさん、ヘルパーさんなどの協力のもと、環境を整えていく事に力を注ぐ毎日です。

このブログでは同じような体験されている方へ、私の記事を読んで参考にして頂けたら嬉しく思います。

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